つい先日、本能地区にある印染めの工房を見学させていただきました。
有名なあの本能寺があった附近でこの地区は染めやさんが多い地区です。
西陣にあるジャポリズムからは南東に位置し自転車で10分〜15分程の距離です。

古くからこの技法はあり、遣唐使の旗に使われた日の丸の旗も印染めだそうです。
のぼり旗、鯉のぼり、幕、高校野球の甲子園の優勝旗なんかも作られているそうです。

靖国の型
入り口にあったこの大きな型ですが、なんとこれは靖国神社のもので19
メートル×3.6mの大きな布地を染め上げられたそうです。

糊書き
大きな布地にはデザインが描かれその上を糊で描かれていました。
糊でマスキングをしている作業だそうです。

染め
これは糊で紋をふせ、紺色に染め裏返しにされたところです。
(反対側は紺色一色です。)
そして色のかたよりを防ぎながら平行を保ち乾かすそうです。

そして糊を水で洗い落とします。
洗い
続いて、乾かして出来上がりだそうです。

着物の友禅染めや西陣織の帯などは細かく分業されているのですが、この印染めは
デザインから染め上がりまでの行程をすべて一つの工房で行われていました。

素晴らしい伝統の技を見せて頂き、良い勉強をさせて頂きました。
(西村)