晴天のぽかぽか陽気の中、
臨済宗相国寺派大本山相国寺にでかけました。
山内塔頭の大光明寺に行った後、
同じく山内にある承天閣美術館 へ (→ 承天閣美術館のホームページはこちら
「伝来の茶道具展 」
を観てきました。

円山応挙の梅に斑鳩図
伊藤若冲の立鶴図 松亀図 そして美しい色の菊図がありました。

龍好きの私には嬉しかった狩野洞春の上り龍、下り龍の図があり、
この侘び的な龍の迫力、がすごくよかったです。

そんな中、気になる書がありました。
普通の筆でかいていない、なんか恐そうな容赦ない
寒気がするというか、そんな雰囲気を出した書でした。

『江月宗玩墨跡 逢佛殺佛逢祖殺祖』

軸に殺すという字を観たのは初めてで、しかもささくれた、
かすれた字で書かれ、殺の文字だけ墨の入れ方が微妙に薄い、
なんとも不気味に感じました。
佛に逢うては佛を殺し祖に逢うては祖を殺す 臨済録より とありました。
殺は截断の意。一切を断ち切り佛祖といえども乗り越えてゆく
勇猛精進の修行を表す。と解説がありました。ちょっとビビりました。

そしてロビーで映像や図録をゆっくりと観て、
ちょっぴり勉強をして
次回の若冲展を楽しみに想像してアトリエに戻りました。

承天閣美術館

(西村)