印染め : 2007年03月31日(土曜日)
つい先日、本能地区にある印染めの工房を見学させていただきました。
有名なあの本能寺があった附近でこの地区は染めやさんが多い地区です。
西陣にあるジャポリズムからは南東に位置し自転車で10分〜15分程の距離です。
古くからこの技法はあり、遣唐使の旗に使われた日の丸の旗も印染めだそうです。
のぼり旗、鯉のぼり、幕、高校野球の甲子園の優勝旗なんかも作られているそうです。
入り口にあったこの大きな型ですが、なんとこれは靖国神社のもので19
メートル×3.6mの大きな布地を染め上げられたそうです。
大きな布地にはデザインが描かれその上を糊で描かれていました。
糊でマスキングをしている作業だそうです。
これは糊で紋をふせ、紺色に染め裏返しにされたところです。
(反対側は紺色一色です。)
そして色のかたよりを防ぎながら平行を保ち乾かすそうです。
そして糊を水で洗い落とします。
続いて、乾かして出来上がりだそうです。
着物の友禅染めや西陣織の帯などは細かく分業されているのですが、この印染めは
デザインから染め上がりまでの行程をすべて一つの工房で行われていました。
素晴らしい伝統の技を見せて頂き、良い勉強をさせて頂きました。
(西村)
有名なあの本能寺があった附近でこの地区は染めやさんが多い地区です。
西陣にあるジャポリズムからは南東に位置し自転車で10分〜15分程の距離です。
古くからこの技法はあり、遣唐使の旗に使われた日の丸の旗も印染めだそうです。
のぼり旗、鯉のぼり、幕、高校野球の甲子園の優勝旗なんかも作られているそうです。
入り口にあったこの大きな型ですが、なんとこれは靖国神社のもので19
メートル×3.6mの大きな布地を染め上げられたそうです。
大きな布地にはデザインが描かれその上を糊で描かれていました。
糊でマスキングをしている作業だそうです。
これは糊で紋をふせ、紺色に染め裏返しにされたところです。
(反対側は紺色一色です。)
そして色のかたよりを防ぎながら平行を保ち乾かすそうです。
そして糊を水で洗い落とします。
続いて、乾かして出来上がりだそうです。
着物の友禅染めや西陣織の帯などは細かく分業されているのですが、この印染めは
デザインから染め上がりまでの行程をすべて一つの工房で行われていました。
素晴らしい伝統の技を見せて頂き、良い勉強をさせて頂きました。
(西村)
「ヘミングウェイが愛した街 1920年代巴里の画家たち展」 : 2007年03月24日(土曜日)
京都伊勢丹の美術館「えき」にて
「ヘミングウェイが愛した街 1920年代巴里の画家たち展」へ行ってきました。
1920年代のパリ滞在中の若き日のヘミングウェイの写真や初版本、
肖像画などの資料とともに、同時代のパリで活躍した画家たちの作品が
展示され紹介された美術展でした。
約120点ほど展示されており,その頃の芸術の都パリの賑わいを
感じる事ができた美術展でした。
思っていた以上に多くの画家の作品が並び、ピカソ、セザンヌ、モディリアーニ、
パスキン、キスリングなど、おそらく40人くらいの画家の作品が数点づつ
並んでいたかと思います。
なかでもシャガールの夢心地のような優しい作品と
フジタの乳白色の作品が印象的でした。
やはりここでも日本美術好きなせいか、フジタの描く細く長い描線、
間近で見ての線の美しさ、はなれてみても美しい線、きわだたせている輪郭線、
面相筆を用い日本画を取り入れている、この技法になんだかうれしさを感じました。
とても満足のいく展覧会でした。
(西村)
「ヘミングウェイが愛した街 1920年代巴里の画家たち展」へ行ってきました。
1920年代のパリ滞在中の若き日のヘミングウェイの写真や初版本、
肖像画などの資料とともに、同時代のパリで活躍した画家たちの作品が
展示され紹介された美術展でした。
約120点ほど展示されており,その頃の芸術の都パリの賑わいを
感じる事ができた美術展でした。
思っていた以上に多くの画家の作品が並び、ピカソ、セザンヌ、モディリアーニ、
パスキン、キスリングなど、おそらく40人くらいの画家の作品が数点づつ
並んでいたかと思います。
なかでもシャガールの夢心地のような優しい作品と
フジタの乳白色の作品が印象的でした。
やはりここでも日本美術好きなせいか、フジタの描く細く長い描線、
間近で見ての線の美しさ、はなれてみても美しい線、きわだたせている輪郭線、
面相筆を用い日本画を取り入れている、この技法になんだかうれしさを感じました。
とても満足のいく展覧会でした。
(西村)
いろんな染色 : 2007年03月23日(金曜日)
西陣の大黒町の墨彩庵ギャラリーへ行ってきました。
先日、梅染め、臈纈染めの事を教えて頂いた野崎さんに
今日は片栗染め、小麦染めのお話と商品を見せて頂きました。
片栗粉や小麦粉をマスキングにつかい染めるといった技法で
固まったマスキング部分がいい具合にひび割れ、そして
染めるとそのひび割れ具合のいい感じに色が染まるという
もので、とても綺麗な商品でした。
ついついここへ伺わせていただくと話が弾んでしまいます。
ご迷惑をおかけしつつ色々勉強させていただきました。
楽しい時間をすごさせていただきました。
表の河津桜も先日訪れた時はつぼみでしたが今日は綺麗にさいていました。
(西村)
先日、梅染め、臈纈染めの事を教えて頂いた野崎さんに
今日は片栗染め、小麦染めのお話と商品を見せて頂きました。
片栗粉や小麦粉をマスキングにつかい染めるといった技法で
固まったマスキング部分がいい具合にひび割れ、そして
染めるとそのひび割れ具合のいい感じに色が染まるという
もので、とても綺麗な商品でした。
ついついここへ伺わせていただくと話が弾んでしまいます。
ご迷惑をおかけしつつ色々勉強させていただきました。
楽しい時間をすごさせていただきました。
表の河津桜も先日訪れた時はつぼみでしたが今日は綺麗にさいていました。
(西村)
京縫刺繍 : 2007年03月22日(木曜日)
先日、京縫刺繍をされている片岡さんの制作行程を見せていただきました。
刺繍の歴史は飛鳥時代からといわれ、この時代には
仏画を刺繍で表現した掛け物などがあります。
そして平安建都に伴い刺繍職人をかかえる
縫部の司(ぬいべのつかさ)が京都におかれ
これが京縫の起こりだそうです。
以後、平安時代の十二単、鎌倉時代の武将の衣、部具、
室町時代の能衣装、そして豪華華麗な安土桃山時代には
小袖に多用され、さらに発展し江戸時代まで続きます。
以降、ふくさ、壁掛け、刺繍絵画などの作品があらわれます。
ひと針ひと針、細かな繊細な手作業で、十四、五本の縫い針を使い分けられていました。
歴史もすごいですが、出来上がりの作品はもっとスゴい!
絵画のような刺繍の作品には驚きました。
(西村)
刺繍の歴史は飛鳥時代からといわれ、この時代には
仏画を刺繍で表現した掛け物などがあります。
そして平安建都に伴い刺繍職人をかかえる
縫部の司(ぬいべのつかさ)が京都におかれ
これが京縫の起こりだそうです。
以後、平安時代の十二単、鎌倉時代の武将の衣、部具、
室町時代の能衣装、そして豪華華麗な安土桃山時代には
小袖に多用され、さらに発展し江戸時代まで続きます。
以降、ふくさ、壁掛け、刺繍絵画などの作品があらわれます。
ひと針ひと針、細かな繊細な手作業で、十四、五本の縫い針を使い分けられていました。
歴史もすごいですが、出来上がりの作品はもっとスゴい!
絵画のような刺繍の作品には驚きました。
(西村)
京野菜細工の岡田さん : 2007年03月21日(水曜日)
京野菜細工の技をに見せていただきました。
これまたビックリの技で、写真の魚はさつま芋で、
竹の黄色いのはカボチャを丸一つ使ってできています。
信じられませんでした。
しかも十五センチ程の小さな小刀のようなもの一本
で作り上げるそうです。彫刻刀なんて使っておられません。
本当です。
木の彫刻なんかと違い、野菜なので水分の関係や、
食品にする場合などのことで短時間で作業をされる
ということで、またまたビックリでした。
(西村)
これまたビックリの技で、写真の魚はさつま芋で、
竹の黄色いのはカボチャを丸一つ使ってできています。
信じられませんでした。
しかも十五センチ程の小さな小刀のようなもの一本
で作り上げるそうです。彫刻刀なんて使っておられません。
本当です。
木の彫刻なんかと違い、野菜なので水分の関係や、
食品にする場合などのことで短時間で作業をされる
ということで、またまたビックリでした。
(西村)
糸染め見学 : 2007年03月19日(月曜日)
西陣の絹糸を専門に染めておられる染工場の
下西さんに作業を見せて頂きました。
玄関に入れていただくと白い糸の束が沢山おいてありました。
それらは絹糸で、まず石鹸やソーダ等を入れたお湯で炊き、
セリシンを取り除くそうです。
そうする事により色むらがなくなり光沢ある綺麗な色になるそうです。
この作業を怠ると色が美しくならず重要な作業だそうです。
そして染料などが入った釜の中に糸の束を漬け、色見本に合わせて
職人の感で時間や温度などを調節して仕上げられます。
その微妙な色合わせの感覚や、浸してある糸の束を簡単に
金属の棒のようなもので、手際よくちょちょいのちょい、
みたいに絞り上げられる技にはビックリします。スゴイ。
そして、その技で作られたという作品を見せて頂きました。
特大のタペストリー、壁飾りかな?
微妙な色でのグラデーション、光沢、美しすぎました。感動します。
京の名工であり国の伝統工芸士という下西さん、ほんまもん!でした〜。
(西村)
下西さんに作業を見せて頂きました。
玄関に入れていただくと白い糸の束が沢山おいてありました。
それらは絹糸で、まず石鹸やソーダ等を入れたお湯で炊き、
セリシンを取り除くそうです。
そうする事により色むらがなくなり光沢ある綺麗な色になるそうです。
この作業を怠ると色が美しくならず重要な作業だそうです。
そして染料などが入った釜の中に糸の束を漬け、色見本に合わせて
職人の感で時間や温度などを調節して仕上げられます。
その微妙な色合わせの感覚や、浸してある糸の束を簡単に
金属の棒のようなもので、手際よくちょちょいのちょい、
みたいに絞り上げられる技にはビックリします。スゴイ。
そして、その技で作られたという作品を見せて頂きました。
特大のタペストリー、壁飾りかな?
微妙な色でのグラデーション、光沢、美しすぎました。感動します。
京の名工であり国の伝統工芸士という下西さん、ほんまもん!でした〜。
(西村)