印染め : 2007年03月31日(土曜日)
つい先日、本能地区にある印染めの工房を見学させていただきました。
有名なあの本能寺があった附近でこの地区は染めやさんが多い地区です。
西陣にあるジャポリズムからは南東に位置し自転車で10分〜15分程の距離です。
古くからこの技法はあり、遣唐使の旗に使われた日の丸の旗も印染めだそうです。
のぼり旗、鯉のぼり、幕、高校野球の甲子園の優勝旗なんかも作られているそうです。
入り口にあったこの大きな型ですが、なんとこれは靖国神社のもので19
メートル×3.6mの大きな布地を染め上げられたそうです。
大きな布地にはデザインが描かれその上を糊で描かれていました。
糊でマスキングをしている作業だそうです。
これは糊で紋をふせ、紺色に染め裏返しにされたところです。
(反対側は紺色一色です。)
そして色のかたよりを防ぎながら平行を保ち乾かすそうです。
そして糊を水で洗い落とします。
続いて、乾かして出来上がりだそうです。
着物の友禅染めや西陣織の帯などは細かく分業されているのですが、この印染めは
デザインから染め上がりまでの行程をすべて一つの工房で行われていました。
素晴らしい伝統の技を見せて頂き、良い勉強をさせて頂きました。
(西村)
有名なあの本能寺があった附近でこの地区は染めやさんが多い地区です。
西陣にあるジャポリズムからは南東に位置し自転車で10分〜15分程の距離です。
古くからこの技法はあり、遣唐使の旗に使われた日の丸の旗も印染めだそうです。
のぼり旗、鯉のぼり、幕、高校野球の甲子園の優勝旗なんかも作られているそうです。
入り口にあったこの大きな型ですが、なんとこれは靖国神社のもので19
メートル×3.6mの大きな布地を染め上げられたそうです。
大きな布地にはデザインが描かれその上を糊で描かれていました。
糊でマスキングをしている作業だそうです。
これは糊で紋をふせ、紺色に染め裏返しにされたところです。
(反対側は紺色一色です。)
そして色のかたよりを防ぎながら平行を保ち乾かすそうです。
そして糊を水で洗い落とします。
続いて、乾かして出来上がりだそうです。
着物の友禅染めや西陣織の帯などは細かく分業されているのですが、この印染めは
デザインから染め上がりまでの行程をすべて一つの工房で行われていました。
素晴らしい伝統の技を見せて頂き、良い勉強をさせて頂きました。
(西村)
石膏デッサン : 2007年03月30日(金曜日)
最近200円のガチャガチャで石膏デッサンシリーズと
いうものがあり、なんだか気になってます。
学生時代に木炭と練りゴムをもってデッサンしていた頃を
思い出します。
左上からメチヂ、ブルータス、アリアス
下左からジョルジョ、マルス、ヘルメスです。
日本の円派、慶派の仏像も素晴らしくて大好きですが
西洋美術も美しいと再確認しました。
なんだか引きつけられます。
久しぶりに木炭デッサンをやろうかな〜
(西村)
いうものがあり、なんだか気になってます。
学生時代に木炭と練りゴムをもってデッサンしていた頃を
思い出します。
左上からメチヂ、ブルータス、アリアス
下左からジョルジョ、マルス、ヘルメスです。
日本の円派、慶派の仏像も素晴らしくて大好きですが
西洋美術も美しいと再確認しました。
なんだか引きつけられます。
久しぶりに木炭デッサンをやろうかな〜
(西村)
二条城 : 2007年03月29日(木曜日)
以前は交通と言えば車で動いていましたが、
最近は何かと自転車をつかってます。
以前は見えなかった景色がよく見えます。
いろんな発見もあります。
今日は二条城の周りを通りました。
掘の桜も綺麗にさいています。大きく膨らんだ
つぼみも沢山有りもうすぐ満開かな。
京都も観光シーズンに入り賑わっていました。
これから二週間ほどは、
桜、桜で賑やかになりそうです。
(西村)
最近は何かと自転車をつかってます。
以前は見えなかった景色がよく見えます。
いろんな発見もあります。
今日は二条城の周りを通りました。
掘の桜も綺麗にさいています。大きく膨らんだ
つぼみも沢山有りもうすぐ満開かな。
京都も観光シーズンに入り賑わっていました。
これから二週間ほどは、
桜、桜で賑やかになりそうです。
(西村)
桜 : 2007年03月28日(水曜日)
ジャポリズムのアトリエ裏に立本寺という
日蓮宗の本山のお寺があります。
ここは京都の穴場の桜花見スポット。
その桜がちらほら咲き出してきました。
日曜日は町内の方々で集まり、皆で花見をする予定ですが
ちょっとまだ早いかな。
(西村)
日蓮宗の本山のお寺があります。
ここは京都の穴場の桜花見スポット。
その桜がちらほら咲き出してきました。
日曜日は町内の方々で集まり、皆で花見をする予定ですが
ちょっとまだ早いかな。
(西村)
Tシャツアート展の準備 : 2007年03月27日(火曜日)
五月のゴールデンウィークに行わせていただく
西村大の「Tシャツアート展」の案内ポストカードの
デザインがあがりました。刷り上がりは一週間後になりますが
満足いくデザインにあがりましたので、一足はやく掲載させていただきました。
現在はジャポリズムの新商品を考えながら、アート展の作品づくり、
準備に取りかかっております。
アート展ではジャポリズムの霊獣シリーズとは全く違ったカラフルな
おもしろ〜い作品、アートなTシャツを考案中です。
平面あり、立体あり、Tシャツで楽しくアートをしてみたいと思っています。
是非、ご興味のある方はお越し下さいませ。
→ 詳細はこちら
(西村)
西村大の「Tシャツアート展」の案内ポストカードの
デザインがあがりました。刷り上がりは一週間後になりますが
満足いくデザインにあがりましたので、一足はやく掲載させていただきました。
現在はジャポリズムの新商品を考えながら、アート展の作品づくり、
準備に取りかかっております。
アート展ではジャポリズムの霊獣シリーズとは全く違ったカラフルな
おもしろ〜い作品、アートなTシャツを考案中です。
平面あり、立体あり、Tシャツで楽しくアートをしてみたいと思っています。
是非、ご興味のある方はお越し下さいませ。
→ 詳細はこちら
(西村)
琢窓院の阿弥陀さん : 2007年03月26日(月曜日)
百万遍知恩寺の琢窓院で修繕された阿弥陀如来立像を見せて頂きました。
キンピカで極楽浄土、という感じの仕上りで綺麗に輝いていました。
修繕前の写真を見るとボロボロに破損していた事がわかります。
この仏像の体内には髪の毛と何か書かれた紙が入っていました。
また仏像内部には文字がぎっしり書かれていました。
全く何が書かれているのか理解できず
これを機会にこの辺りの勉強もしてみようかと思います。
貴重なものを見せていただきました。
(西村)
キンピカで極楽浄土、という感じの仕上りで綺麗に輝いていました。
修繕前の写真を見るとボロボロに破損していた事がわかります。
この仏像の体内には髪の毛と何か書かれた紙が入っていました。
また仏像内部には文字がぎっしり書かれていました。
全く何が書かれているのか理解できず
これを機会にこの辺りの勉強もしてみようかと思います。
貴重なものを見せていただきました。
(西村)
雨上がりの天神さん : 2007年03月25日(日曜日)
今日は25日の天神さんの縁日。ふらふらと散歩がてら行ってきました。
天気が悪かったのにもかかわらず、大勢の人で賑わっていました。
梅の花のピークは過ぎましたが綺麗に咲かせている木もありました。
先月は梅満開で境内に甘い香りがいっぱいだったのに。
ひと月ひと月と、季節を感じます。
来月の25日はいい天気になりますように。
(西村)
天気が悪かったのにもかかわらず、大勢の人で賑わっていました。
梅の花のピークは過ぎましたが綺麗に咲かせている木もありました。
先月は梅満開で境内に甘い香りがいっぱいだったのに。
ひと月ひと月と、季節を感じます。
来月の25日はいい天気になりますように。
(西村)
「ヘミングウェイが愛した街 1920年代巴里の画家たち展」 : 2007年03月24日(土曜日)
京都伊勢丹の美術館「えき」にて
「ヘミングウェイが愛した街 1920年代巴里の画家たち展」へ行ってきました。
1920年代のパリ滞在中の若き日のヘミングウェイの写真や初版本、
肖像画などの資料とともに、同時代のパリで活躍した画家たちの作品が
展示され紹介された美術展でした。
約120点ほど展示されており,その頃の芸術の都パリの賑わいを
感じる事ができた美術展でした。
思っていた以上に多くの画家の作品が並び、ピカソ、セザンヌ、モディリアーニ、
パスキン、キスリングなど、おそらく40人くらいの画家の作品が数点づつ
並んでいたかと思います。
なかでもシャガールの夢心地のような優しい作品と
フジタの乳白色の作品が印象的でした。
やはりここでも日本美術好きなせいか、フジタの描く細く長い描線、
間近で見ての線の美しさ、はなれてみても美しい線、きわだたせている輪郭線、
面相筆を用い日本画を取り入れている、この技法になんだかうれしさを感じました。
とても満足のいく展覧会でした。
(西村)
「ヘミングウェイが愛した街 1920年代巴里の画家たち展」へ行ってきました。
1920年代のパリ滞在中の若き日のヘミングウェイの写真や初版本、
肖像画などの資料とともに、同時代のパリで活躍した画家たちの作品が
展示され紹介された美術展でした。
約120点ほど展示されており,その頃の芸術の都パリの賑わいを
感じる事ができた美術展でした。
思っていた以上に多くの画家の作品が並び、ピカソ、セザンヌ、モディリアーニ、
パスキン、キスリングなど、おそらく40人くらいの画家の作品が数点づつ
並んでいたかと思います。
なかでもシャガールの夢心地のような優しい作品と
フジタの乳白色の作品が印象的でした。
やはりここでも日本美術好きなせいか、フジタの描く細く長い描線、
間近で見ての線の美しさ、はなれてみても美しい線、きわだたせている輪郭線、
面相筆を用い日本画を取り入れている、この技法になんだかうれしさを感じました。
とても満足のいく展覧会でした。
(西村)
いろんな染色 : 2007年03月23日(金曜日)
西陣の大黒町の墨彩庵ギャラリーへ行ってきました。
先日、梅染め、臈纈染めの事を教えて頂いた野崎さんに
今日は片栗染め、小麦染めのお話と商品を見せて頂きました。
片栗粉や小麦粉をマスキングにつかい染めるといった技法で
固まったマスキング部分がいい具合にひび割れ、そして
染めるとそのひび割れ具合のいい感じに色が染まるという
もので、とても綺麗な商品でした。
ついついここへ伺わせていただくと話が弾んでしまいます。
ご迷惑をおかけしつつ色々勉強させていただきました。
楽しい時間をすごさせていただきました。
表の河津桜も先日訪れた時はつぼみでしたが今日は綺麗にさいていました。
(西村)
先日、梅染め、臈纈染めの事を教えて頂いた野崎さんに
今日は片栗染め、小麦染めのお話と商品を見せて頂きました。
片栗粉や小麦粉をマスキングにつかい染めるといった技法で
固まったマスキング部分がいい具合にひび割れ、そして
染めるとそのひび割れ具合のいい感じに色が染まるという
もので、とても綺麗な商品でした。
ついついここへ伺わせていただくと話が弾んでしまいます。
ご迷惑をおかけしつつ色々勉強させていただきました。
楽しい時間をすごさせていただきました。
表の河津桜も先日訪れた時はつぼみでしたが今日は綺麗にさいていました。
(西村)
京縫刺繍 : 2007年03月22日(木曜日)
先日、京縫刺繍をされている片岡さんの制作行程を見せていただきました。
刺繍の歴史は飛鳥時代からといわれ、この時代には
仏画を刺繍で表現した掛け物などがあります。
そして平安建都に伴い刺繍職人をかかえる
縫部の司(ぬいべのつかさ)が京都におかれ
これが京縫の起こりだそうです。
以後、平安時代の十二単、鎌倉時代の武将の衣、部具、
室町時代の能衣装、そして豪華華麗な安土桃山時代には
小袖に多用され、さらに発展し江戸時代まで続きます。
以降、ふくさ、壁掛け、刺繍絵画などの作品があらわれます。
ひと針ひと針、細かな繊細な手作業で、十四、五本の縫い針を使い分けられていました。
歴史もすごいですが、出来上がりの作品はもっとスゴい!
絵画のような刺繍の作品には驚きました。
(西村)
刺繍の歴史は飛鳥時代からといわれ、この時代には
仏画を刺繍で表現した掛け物などがあります。
そして平安建都に伴い刺繍職人をかかえる
縫部の司(ぬいべのつかさ)が京都におかれ
これが京縫の起こりだそうです。
以後、平安時代の十二単、鎌倉時代の武将の衣、部具、
室町時代の能衣装、そして豪華華麗な安土桃山時代には
小袖に多用され、さらに発展し江戸時代まで続きます。
以降、ふくさ、壁掛け、刺繍絵画などの作品があらわれます。
ひと針ひと針、細かな繊細な手作業で、十四、五本の縫い針を使い分けられていました。
歴史もすごいですが、出来上がりの作品はもっとスゴい!
絵画のような刺繍の作品には驚きました。
(西村)
京野菜細工の岡田さん : 2007年03月21日(水曜日)
京野菜細工の技をに見せていただきました。
これまたビックリの技で、写真の魚はさつま芋で、
竹の黄色いのはカボチャを丸一つ使ってできています。
信じられませんでした。
しかも十五センチ程の小さな小刀のようなもの一本
で作り上げるそうです。彫刻刀なんて使っておられません。
本当です。
木の彫刻なんかと違い、野菜なので水分の関係や、
食品にする場合などのことで短時間で作業をされる
ということで、またまたビックリでした。
(西村)
これまたビックリの技で、写真の魚はさつま芋で、
竹の黄色いのはカボチャを丸一つ使ってできています。
信じられませんでした。
しかも十五センチ程の小さな小刀のようなもの一本
で作り上げるそうです。彫刻刀なんて使っておられません。
本当です。
木の彫刻なんかと違い、野菜なので水分の関係や、
食品にする場合などのことで短時間で作業をされる
ということで、またまたビックリでした。
(西村)
一休さんの書 : 2007年03月20日(火曜日)
先日、一休さんのお寺(大徳寺 真珠庵)に行った時に、
一休書の掛け軸を見せて頂きました。
「諸悪莫作」「衆善奉行」の対になった軸だったのですが、
どちらもカッチリした楷書からはじまり、ぐにゃぐにゃした草書で
おわる、なんだか不思議でインパクトある作品で、ここずっと
胸の中で引っ掛かっていたというか、脳裏に残っていたというか、
気になっていました。
そして今日たまたま買った本を読んでいたらその書がでてきました。
解説を読むと、この書はやはり普通の筆ではでない形の撥ね、払い、
掠れ、乱れだそうです。これは竹筆で一気に書き上げた書だそうです。
なんだかスッキリしました。
(西村)
一休書の掛け軸を見せて頂きました。
「諸悪莫作」「衆善奉行」の対になった軸だったのですが、
どちらもカッチリした楷書からはじまり、ぐにゃぐにゃした草書で
おわる、なんだか不思議でインパクトある作品で、ここずっと
胸の中で引っ掛かっていたというか、脳裏に残っていたというか、
気になっていました。
そして今日たまたま買った本を読んでいたらその書がでてきました。
解説を読むと、この書はやはり普通の筆ではでない形の撥ね、払い、
掠れ、乱れだそうです。これは竹筆で一気に書き上げた書だそうです。
なんだかスッキリしました。
(西村)
糸染め見学 : 2007年03月19日(月曜日)
西陣の絹糸を専門に染めておられる染工場の
下西さんに作業を見せて頂きました。
玄関に入れていただくと白い糸の束が沢山おいてありました。
それらは絹糸で、まず石鹸やソーダ等を入れたお湯で炊き、
セリシンを取り除くそうです。
そうする事により色むらがなくなり光沢ある綺麗な色になるそうです。
この作業を怠ると色が美しくならず重要な作業だそうです。
そして染料などが入った釜の中に糸の束を漬け、色見本に合わせて
職人の感で時間や温度などを調節して仕上げられます。
その微妙な色合わせの感覚や、浸してある糸の束を簡単に
金属の棒のようなもので、手際よくちょちょいのちょい、
みたいに絞り上げられる技にはビックリします。スゴイ。
そして、その技で作られたという作品を見せて頂きました。
特大のタペストリー、壁飾りかな?
微妙な色でのグラデーション、光沢、美しすぎました。感動します。
京の名工であり国の伝統工芸士という下西さん、ほんまもん!でした〜。
(西村)
下西さんに作業を見せて頂きました。
玄関に入れていただくと白い糸の束が沢山おいてありました。
それらは絹糸で、まず石鹸やソーダ等を入れたお湯で炊き、
セリシンを取り除くそうです。
そうする事により色むらがなくなり光沢ある綺麗な色になるそうです。
この作業を怠ると色が美しくならず重要な作業だそうです。
そして染料などが入った釜の中に糸の束を漬け、色見本に合わせて
職人の感で時間や温度などを調節して仕上げられます。
その微妙な色合わせの感覚や、浸してある糸の束を簡単に
金属の棒のようなもので、手際よくちょちょいのちょい、
みたいに絞り上げられる技にはビックリします。スゴイ。
そして、その技で作られたという作品を見せて頂きました。
特大のタペストリー、壁飾りかな?
微妙な色でのグラデーション、光沢、美しすぎました。感動します。
京の名工であり国の伝統工芸士という下西さん、ほんまもん!でした〜。
(西村)
聚光院の障壁画 : 2007年03月18日(日曜日)
臨済宗大徳寺派の大本山大徳寺の山内塔頭の聚光院に行ってきました。
ここは三好長慶や千利休に関わり深いお寺ですが、今日の目的は障壁画を見に来ました。
狩野松栄、永徳の筆による国宝の方丈襖絵です。
今日はこの障壁画を本来の形で見る事のできる最後の日です。
というのもこの作品は京都国立博物館へ行ってしまいます。
なのでしっかりとこまか〜い所まで目に焼き付けてきました。
以前三年半前に東京国立博物館にてこの大徳寺聚光院の襖絵展を見た事がありました。
今回じっくり見るのは二回目です。
一番の感想は、やはりこの襖絵はこの場所にあり最高傑作と感じました。
一面一面の絵は、構図や見る人の目線までも計算されているようで、もちろん素晴らしいですが、とくに室中の間の障壁画から南の枯山水の庭園までの一体感、一つに見え、インスタレーションされた、障壁画と庭、空間、空気までもが作品であり、立体の作品の中にいる心地でした。全く東京で見た時と違う印象を受けました。
永徳筆の一番重要であろう室中の間の正面の花鳥図が仏壇が有る事により開けられ、絵が途切れると思いきや、仏壇下の父松栄の描いた蓮池藻魚図があらわれます。
子の永徳に重要な間をおもいっきりまかせ、父はしっかりバックアップサポートをしているようにも感じました。永徳の力強い描写力、潔い筆さばき、父松栄の柔らかい穏やかなラインが見事に合致した襖絵の数々、実に素敵な空間です。
狩野親子の足下にも及びませんが、三年前に父が句を書き私が絵を入れて二人で作った作品と今は亡き父の優しさを思い出し、なんだか温かい気持ちになりました。
今日は狩野松栄、永徳にすっかり感動させられてしまいました。
(西村)
ここは三好長慶や千利休に関わり深いお寺ですが、今日の目的は障壁画を見に来ました。
狩野松栄、永徳の筆による国宝の方丈襖絵です。
今日はこの障壁画を本来の形で見る事のできる最後の日です。
というのもこの作品は京都国立博物館へ行ってしまいます。
なのでしっかりとこまか〜い所まで目に焼き付けてきました。
以前三年半前に東京国立博物館にてこの大徳寺聚光院の襖絵展を見た事がありました。
今回じっくり見るのは二回目です。
一番の感想は、やはりこの襖絵はこの場所にあり最高傑作と感じました。
一面一面の絵は、構図や見る人の目線までも計算されているようで、もちろん素晴らしいですが、とくに室中の間の障壁画から南の枯山水の庭園までの一体感、一つに見え、インスタレーションされた、障壁画と庭、空間、空気までもが作品であり、立体の作品の中にいる心地でした。全く東京で見た時と違う印象を受けました。
永徳筆の一番重要であろう室中の間の正面の花鳥図が仏壇が有る事により開けられ、絵が途切れると思いきや、仏壇下の父松栄の描いた蓮池藻魚図があらわれます。
子の永徳に重要な間をおもいっきりまかせ、父はしっかりバックアップサポートをしているようにも感じました。永徳の力強い描写力、潔い筆さばき、父松栄の柔らかい穏やかなラインが見事に合致した襖絵の数々、実に素敵な空間です。
狩野親子の足下にも及びませんが、三年前に父が句を書き私が絵を入れて二人で作った作品と今は亡き父の優しさを思い出し、なんだか温かい気持ちになりました。
今日は狩野松栄、永徳にすっかり感動させられてしまいました。
(西村)
伝統産業の日 : 2007年03月17日(土曜日)
伝統産業の日in西陣というイベントが今日から
19日の月曜まで始まりました。
西陣織会館を中心にきものショーから
西陣織秀作展、周辺の西陣界隈の
工房、工場等の見学、スタンプラリー等々。
今日は秀作展を見てきましたが改めて
西陣の技術の高さを知りました。
(西村)
19日の月曜まで始まりました。
西陣織会館を中心にきものショーから
西陣織秀作展、周辺の西陣界隈の
工房、工場等の見学、スタンプラリー等々。
今日は秀作展を見てきましたが改めて
西陣の技術の高さを知りました。
(西村)
涅槃会 : 2007年03月16日(金曜日)
今月15日の釈迦の命日(涅槃会)にあわせて14日〜16日
東福寺法堂にて大涅槃図が公開されています。
今日はその最終日なのでしっかりと観に行ってきました。
明兆筆と伝わる縦15m横7.5mの大涅槃図です。
涅槃図とは釈迦が亡くなる様子を描いた図で、
沙羅双樹の下に横たわる釈迦の周りを
弟子や動物達が嘆き悲しんでいる様子が描かれています。
表情豊かに描かれ、古い物なのに色彩もまだ残っており
赤、緑、紺色がきれいでした。
とくに特徴的だったのが動物の中に猫がいました。
涅槃図では猫はあまり描かれなかったと思います。
そして涅槃図ともうひとつ観たかったのがこの法堂の
天井の龍図です。普段は非公開なので観る事ができません。
堂本印象による大作です。
大きく大迫力、なのに天井が高いからか圧迫感はなく
法堂の冷たい空気が天井の絵の中にも伝わり
すべてが一体となった完璧な空間になっていると感じました。
そして、そして何よりもうれしかったのが
写真撮影がよいという事で、合わせて感激してきました。
(西村)
東福寺法堂にて大涅槃図が公開されています。
今日はその最終日なのでしっかりと観に行ってきました。
明兆筆と伝わる縦15m横7.5mの大涅槃図です。
涅槃図とは釈迦が亡くなる様子を描いた図で、
沙羅双樹の下に横たわる釈迦の周りを
弟子や動物達が嘆き悲しんでいる様子が描かれています。
表情豊かに描かれ、古い物なのに色彩もまだ残っており
赤、緑、紺色がきれいでした。
とくに特徴的だったのが動物の中に猫がいました。
涅槃図では猫はあまり描かれなかったと思います。
そして涅槃図ともうひとつ観たかったのがこの法堂の
天井の龍図です。普段は非公開なので観る事ができません。
堂本印象による大作です。
大きく大迫力、なのに天井が高いからか圧迫感はなく
法堂の冷たい空気が天井の絵の中にも伝わり
すべてが一体となった完璧な空間になっていると感じました。
そして、そして何よりもうれしかったのが
写真撮影がよいという事で、合わせて感激してきました。
(西村)
初掛け軸 : 2007年03月15日(木曜日)
明日から三日間合同作品展があり今日準備がありました。
「放下便是」の掛け軸を出品しました。
ほうげすればすなわちぜなり。
人間、何でも大事に抱え込み放したがらない。
また放す事を恐れてしまう。
地位や名誉そして仕事や時間や環境も。
壷の中にあるお菓子を手で取ろうと思い
欲張り沢山握り込んでは手がひっかかる。
お菓子を放せば手は抜ける。
事故、病気を期に今まで培ってきたもの
必死に抱え込んでいるものをすべて手放しました。
勇気がいりました・・・・
結果、今では体も心も軽くなり
絶好調な毎日です。
素晴らしい人達に支えられできた初の掛け軸の作品です。
これからももっと書道に励み
人の心に響くような書が書けるようにがんばりたいと思います。
(西村)
「放下便是」の掛け軸を出品しました。
ほうげすればすなわちぜなり。
人間、何でも大事に抱え込み放したがらない。
また放す事を恐れてしまう。
地位や名誉そして仕事や時間や環境も。
壷の中にあるお菓子を手で取ろうと思い
欲張り沢山握り込んでは手がひっかかる。
お菓子を放せば手は抜ける。
事故、病気を期に今まで培ってきたもの
必死に抱え込んでいるものをすべて手放しました。
勇気がいりました・・・・
結果、今では体も心も軽くなり
絶好調な毎日です。
素晴らしい人達に支えられできた初の掛け軸の作品です。
これからももっと書道に励み
人の心に響くような書が書けるようにがんばりたいと思います。
(西村)
多聞天 : 2007年03月14日(水曜日)
四天王の北方の守護神、多聞天。
この多聞天さん、チーム四天王では多聞天ですが、
チームから離れソロ活動をされると毘沙門天さんになります。
ということから、毘沙門天(一人)の画も追加で作成する事に決定。
(西村)
この多聞天さん、チーム四天王では多聞天ですが、
チームから離れソロ活動をされると毘沙門天さんになります。
ということから、毘沙門天(一人)の画も追加で作成する事に決定。
(西村)
四天王 : 2007年03月13日(火曜日)
本日、仏像シリーズのNo2、四天王に入りました。
四天王とは持国天、増長天、広目天、多聞天の
四人でお寺の須弥壇上で中央に安置された
仏、菩薩なんかの四方を守護する強そうな守護神です。
奈良の東大寺戒壇院の四天王がなかでも有名です。
さて、どんな感じに描こうか、これはかなり難しくなりそうです。
(西村)
四天王とは持国天、増長天、広目天、多聞天の
四人でお寺の須弥壇上で中央に安置された
仏、菩薩なんかの四方を守護する強そうな守護神です。
奈良の東大寺戒壇院の四天王がなかでも有名です。
さて、どんな感じに描こうか、これはかなり難しくなりそうです。
(西村)
仏像 : 2007年03月12日(月曜日)
AED : 2007年03月11日(日曜日)
仁和消防分団のメンバーで昼に近くの釜飯やさんに行きました。
同じ消防分団員のかたがやっておられるお店で、
かまめしかあさんというお店です。
かに釜飯をいただきましたが流石に評判通りおいしかったです。
その他のメニューもどれもおいしそうで
今度は夜に行ってみようと思います。
でもメニューの札にAEDの札が掛かっているのが
さすがに消防団でした。
AED/自動対外式除細動器。心臓の突然の停止の際に電気ショックを与え心臓の
働きを戻すことを試みる医療器機。
(西村)
同じ消防分団員のかたがやっておられるお店で、
かまめしかあさんというお店です。
かに釜飯をいただきましたが流石に評判通りおいしかったです。
その他のメニューもどれもおいしそうで
今度は夜に行ってみようと思います。
でもメニューの札にAEDの札が掛かっているのが
さすがに消防団でした。
AED/自動対外式除細動器。心臓の突然の停止の際に電気ショックを与え心臓の
働きを戻すことを試みる医療器機。
(西村)
高速道路 : 2007年03月10日(土曜日)
一年振りに事故以来、高速道路にチャレンジ。
かなり緊張しながらの運転。初心者マークの頃の
つもりで慎重に運転しました。
エアバッグが飛び出て、火薬のにおいが充満していた状況の
あの怖さは忘れられそうにないですね。
すべての事に本当に感謝です。
(西村)
かなり緊張しながらの運転。初心者マークの頃の
つもりで慎重に運転しました。
エアバッグが飛び出て、火薬のにおいが充満していた状況の
あの怖さは忘れられそうにないですね。
すべての事に本当に感謝です。
(西村)
たい焼 : 2007年03月09日(金曜日)
ちょうど一年前のこの月に高速道路で大きな事故を起こしました。
現地の病院に運ばれ入院。治療、検査、退院、そしてまた検査、通院、
病気、入院、怪我、というふうに病の一年でした。
それが本日の受診をもってお医者様よりOK完治の言葉をいただきました。
ご心配くださった方々、苦しい時に支えてくださった方々
本当にありがとうございました。
すっかり元気になりました。
そんな事でめでたい、ということでたい焼を買っておいしくいただきました。
西村
現地の病院に運ばれ入院。治療、検査、退院、そしてまた検査、通院、
病気、入院、怪我、というふうに病の一年でした。
それが本日の受診をもってお医者様よりOK完治の言葉をいただきました。
ご心配くださった方々、苦しい時に支えてくださった方々
本当にありがとうございました。
すっかり元気になりました。
そんな事でめでたい、ということでたい焼を買っておいしくいただきました。
西村
造酒司 : 2007年03月08日(木曜日)
京都中央図書館の帰りに、入口の北付近にある「造酒司」
と刻まれている石碑を見つけました。
何かなぁ?と思って案内を読みました。「みきのつかさ」と読むそうで、
なんと平安の頃、ここで酒や酢を造っていたそうです。
平安時代の酒?どんな味?
近くの自動販売機でそれが買えればおもしろいなぁ〜
なんて想像しながら昔のこの地を思い浮かべてました。
西村
と刻まれている石碑を見つけました。
何かなぁ?と思って案内を読みました。「みきのつかさ」と読むそうで、
なんと平安の頃、ここで酒や酢を造っていたそうです。
平安時代の酒?どんな味?
近くの自動販売機でそれが買えればおもしろいなぁ〜
なんて想像しながら昔のこの地を思い浮かべてました。
西村
道真と牛 : 2007年03月04日(日曜日)
北野天満宮は、今大勢の人でにぎわっています。
梅が綺麗に花開き、境内は甘い香りでただよっています。
天神さんは、どうして梅かと言いますと、
菅原の道真がこよなく愛したからです。
ちなみに境内に多くある牛は、道真が丑年だったからです。
(西村)
梅が綺麗に花開き、境内は甘い香りでただよっています。
天神さんは、どうして梅かと言いますと、
菅原の道真がこよなく愛したからです。
ちなみに境内に多くある牛は、道真が丑年だったからです。
(西村)
出発の神様 : 2007年03月03日(土曜日)
京都・西陣(上京区智恵光院通)には
全国的に珍しい、
旅行の守護神とされる神社があります。
(だいたい、五穀豊穣やら商売繁盛・・・などが多い)
首途八幡宮。
かどではちまんぐう と読みます。
義経が十六の頃に都を去り、
奥州平泉に赴くに際し、道中の安全を祈り
出立したと言われている神社です。
有名な、義経伝説です。
「首途」とは、「出発」の意味で、
この故事により、とくに旅立ち、旅の無事を祈る
参拝客が訪れています。
本日は快晴。
暖かな日差しの中、ジャポリズムの門出に
私もちゃっかり参拝をしました。
(西村)
全国的に珍しい、
旅行の守護神とされる神社があります。
(だいたい、五穀豊穣やら商売繁盛・・・などが多い)
首途八幡宮。
かどではちまんぐう と読みます。
義経が十六の頃に都を去り、
奥州平泉に赴くに際し、道中の安全を祈り
出立したと言われている神社です。
有名な、義経伝説です。
「首途」とは、「出発」の意味で、
この故事により、とくに旅立ち、旅の無事を祈る
参拝客が訪れています。
本日は快晴。
暖かな日差しの中、ジャポリズムの門出に
私もちゃっかり参拝をしました。
(西村)
一条戻り橋 : 2007年03月02日(金曜日)
有名な、一条戻り橋。
平安時代、この橋の西側には
陰陽師・阿部晴明の邸があり、
東側には魔物退治の第一人者である
源頼光の邸があったと言われています。
また中世には罪人のさらし場。
千利休の木造もここではりつけにされたと言われています。
そんな歴史深い橋を渡ったところの先にある
上京税務署へ行ってきました。
確定申告の季節です。
(西村)
平安時代、この橋の西側には
陰陽師・阿部晴明の邸があり、
東側には魔物退治の第一人者である
源頼光の邸があったと言われています。
また中世には罪人のさらし場。
千利休の木造もここではりつけにされたと言われています。
そんな歴史深い橋を渡ったところの先にある
上京税務署へ行ってきました。
確定申告の季節です。
(西村)
墨彩庵ギャラリー : 2007年03月01日(木曜日)
西陣大黒町にある、
墨彩庵ギャラリーの野崎さんに会いに行ってきました。
染色作家の瀬戸さんが来ておられ、
臈纈染めの作品が展示してありました。
一般的には、ろうけつ染めと呼ばれていますが、
正しくは「ろうけちぞめ」と読むそうです。
歴史は古く、インドで起こり古来仏教とともに
中国を経て日本に伝わり、万葉の時代より
続けられてきた染法だそうです。
日本の染色の原点。
着物美の源と言われているようです。
和やかな気品香り立つ、美しい作品の数々でした。
墨彩庵の入り口にある阿津桜のつぼみが、
大きく膨らんでいました。
もう春ですね。
京町家 墨彩庵ギャラリー http://www.bokusaian.jp/
〒602-8482 京都市上京区浄福寺通上立売上ル大黒町689-3
TEL : 075-411-8700
(西村)
墨彩庵ギャラリーの野崎さんに会いに行ってきました。
染色作家の瀬戸さんが来ておられ、
臈纈染めの作品が展示してありました。
一般的には、ろうけつ染めと呼ばれていますが、
正しくは「ろうけちぞめ」と読むそうです。
歴史は古く、インドで起こり古来仏教とともに
中国を経て日本に伝わり、万葉の時代より
続けられてきた染法だそうです。
日本の染色の原点。
着物美の源と言われているようです。
和やかな気品香り立つ、美しい作品の数々でした。
墨彩庵の入り口にある阿津桜のつぼみが、
大きく膨らんでいました。
もう春ですね。
京町家 墨彩庵ギャラリー http://www.bokusaian.jp/
〒602-8482 京都市上京区浄福寺通上立売上ル大黒町689-3
TEL : 075-411-8700
(西村)